ロシアピアニズム, ロシアンピアニズム

指の独立

ピアノを習う過程で必ず聞く言葉に「指の独立」がある。
皆さんは、独立を達成するためにどういった練習をしてきましたか?

ハノンやツェルニー、ピシュナーといった教材は独立を促すのによく用いられる。
しかし、独立とはこういった機械的な練習から手に入るものではない。

「指を独立して」という言葉を言われるタイミングとしては、例えば4と5の指がくっついていたりして音の質がバラバラになったり、前の音が残ったまま次の音を弾いている時だと思う。
この事を生徒に助言する際に、指導者はとても気をつけなければならない。

「独立ができていない、弾いてない指を上に持ち上げて鍵盤から離さないと」

このように伝えると逆効果になってしまう。

一般的な独立の考え方とロシアピアニズムの独立は、考え方が大きく違う。
一般的な独立とは、弾いていない指を上に持ち上げることである。
3の指を使う時は、2と4の指を上に持ち上げて独立をさせる。こういった考え方はごく一般的だと思う。
筋肉は伸筋と屈筋を反発させて演奏しているということになる。

では、ロシアピアニズムではどうかというと、他の指は決して上に持ち上げずに弾く指だけを使うのだ。

人間の手の構造上、4の指を使う時には3はくっついて動くし、5を使う時は4はくっついてくる。
腱の結合は誰にでもあり、これは自然な動きなのだ。
筋肉は屈筋のみを使って演奏している。

つまりロシアピアニズムでの「指の独立」は、他の指をくっついて動かす、ということになる。
これが本当の意味での指の独立である。

弾いていない指を上にあげる独立では、腕は固まり、どうやっても肘と肩が力んでしまい良い結果は生まれないのだ。
この「真の指の独立」を体得できた時、初めてショパンやドビュッシー、スクリャービンの真価が見えてくるのである。

ロシアピアニズムでの指の独立とは、一般的な独立と真逆を行くのである。

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