前回の投稿でピアノの構造・鉄琴奏者に学ぶことを書いた。
これらの考えがショパンピアニズムとどう関係あるのか、それはロシアの教育を見ると分かる。
レガートは鉛筆で
ロシア人のレッスンを受けると鉛筆でメロディーを弾くことがある。
消しゴム付きの鉛筆の消しゴムの部分でメロディーを弾かせるのだ。
その次は指一本で。
この発想は、ピアノが打楽器であることを理解した上で生まれたものだ。
つまり
自分が鉄琴奏者だとして、バチ一本でレガートをすると考えると、このピアノの扱い方の発想が生まれるのだ。
ピアノが打楽器であるという発想が日本の教育現場には、驚くほど浸透していない。
ピアノは打楽器である。そしてそのことを理解しない限りレガートを描くことは不可能である。
まずはピアノに向かう前に鉄琴でメロディーを弾いてみよう。
鉄琴はペダルがついており、ペダルを使用した上で上手く叩ければ美しいレガートを作ることが可能である。
レガートは動きで作るのではない。レガートは耳で作るのだ。