練習時の注意点

皆さんピアノ練習の時には蓋や譜面台はどうされていますか?

蓋を閉めて譜面台を立てて練習されていませんか?

一般的な奏法の方はこの様に練習してもあまり違和感は感じないのですが、
ショパンピアニズムに一度でも触れると響きがこもってしまい、到底練習にならないといった感覚になります。

それには倍音が関係しており、蓋を閉めて譜面台を立ててしまうと倍音は消えてしまい、基音しか響きません。
倍音で音楽を作っている方からすると、音色の変化をつけようにも材料がないのです。

ピアノの蓋は、部屋が狭くても半開ではなく全開がお勧めです。そして譜面台も倒してください。

譜面台に関しては、起こしたままと倒して演奏した時の音の違いをご自身で比べてみると良いです。
全く違いますので、驚くかと思いますよ。

もちろんショパンピアニズムが定着し、楽器と響きのことを熟知したなら蓋を閉めた状態でも練習はできます。
しかしそこの域に到達するには数年はかかると思います。

ホールで響き渡る音というのは、蓋を閉めて譜面台を立てると、実は柔らかく少しモコモコした様な音質なのです。
その判断ができずに、蓋を閉めて譜面台を立てた状態でガリガリ鳴らして練習していると、ホールでは全く響かない硬い音になってしまうわけです。

是非、ピアノを解放して響きを全身に感じて練習してみてくださいね。

練習の仕方

私は以前から良い練習とは何か、一番効率的な練習とは何かと考えていたがここ2年でようやく分かってきた。

以前は弾けない箇所があると、まずはリズム練習をしていた。

今はというと、リズム練習をすることはまずない。
しなくても弾けるのだ。弾けない箇所は、前の音との繋がりが悪いところなのでゆっくり手のポジションと耳の使い方を確認すれば労力少なく弾けてしまう。

実感では、以前の1/3程度の練習で済んでしまう。その代わりに音を聴く練習がものすごく多くなる。

合理的な楽器の扱い方・耳の使い方・体の使い方ができていれば、今まで意識できなかった音の景色が目の前に広がることに気が付ける。

教え出して3ヶ月もすると同じ景色を少しずつ生徒も見えてくるようになる。そうすると音楽は芸術的な作業になり、これほど楽しいものは他にあるのだろうかと思い出す。

沢山のリズム練習を取り入れている方は、まず音の質・体の使い方を見直すと良いかと思う。