スタッカート=短く切る
これを言葉通りに弾く演奏を多々耳にする。
スタッカートはニュアンスの問題であり、そのフレーズがレガートではないという事だ。
短く切れという言葉は少し語弊がある。
事実、この様な演奏をすると西洋の音楽家は
「そのスタッカートは乾きすぎている」
と意見するのである。
弦楽器などの演奏を聴くとスタッカートの感覚は手に取るようにわかる。
余韻があるのだ。
スタッカートに余韻があると、日本人の感覚でいうと「鈍い」や「重い」と言った感想を持つ人が多くいるが、
これは間違っている。
スタッカートには余韻があり、心地よいのだ。
タッタッではなく、ポンポンなのだ。