ロシアンピアニズムの理解が深まると、人の演奏を聴く際に、次のフレーズがうまくいくかいかないか、そのフレーズの1音目を聴いただけでわかるようになる。
1音目を響かない音で弾いてしまうと、その後のフレーズはどう頑張っても美しく響くことはない。
手というのはバランスを自動的に取ろうとするので、
美しくない音=効率的でない手の使い方
で1音目を始めてしまうと、その後の音は全て同じ手の使い方=美しくない音になってしまう。
逆に言うと1音目さえ美しく響けば、その後は何も考えずとも美しく演奏できるのだ。
多くの人は、フレーズの作り方と音質の関係の理解ができていない。
フレージングに問題があるのだはなく、手の使い方と音質に問題があるのだ。
徹底して1音を磨くことで、ほとんど全ての事柄が解決してしまう。
この事実を少しでも多くの方に伝えたいと思っている。