私は以前から良い練習とは何か、一番効率的な練習とは何かと考えていたがここ2年でようやく分かってきた。
以前は弾けない箇所があると、まずはリズム練習をしていた。
今はというと、リズム練習をすることはまずない。
しなくても弾けるのだ。弾けない箇所は、前の音との繋がりが悪いところなのでゆっくり手のポジションと耳の使い方を確認すれば労力少なく弾けてしまう。
実感では、以前の1/3程度の練習で済んでしまう。その代わりに音を聴く練習がものすごく多くなる。
合理的な楽器の扱い方・耳の使い方・体の使い方ができていれば、今まで意識できなかった音の景色が目の前に広がることに気が付ける。
教え出して3ヶ月もすると同じ景色を少しずつ生徒も見えてくるようになる。そうすると音楽は芸術的な作業になり、これほど楽しいものは他にあるのだろうかと思い出す。
沢山のリズム練習を取り入れている方は、まず音の質・体の使い方を見直すと良いかと思う。