ピアノの音色という言葉は、素人からプロまで同じように使う。
ほとんど全ての人が音色というものをピアノ演奏から感じるということだ。
では演奏する側は、どれほど意識的に音色を感じているのか。
実は、プロの多くの人でさえ感情や雰囲気でしか変えておらず、何をどうやっているのか自分の演奏法を理解していない場合が多々ある。
結論から言うと、
ピアノは打楽器であるので、使うバチを変えれば音色は変わる
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バチというのは、ピアノでいうと指である。
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種類は手の強度によって決まる。
ここで大きな勘違いをしている人がいる。
クレッシェンドやデクレッシェンドをする際に、バチの種類を変えてしまっているのだ。
これでは音色は一種類しかない。
そうではなく、同じ種類のバチ=同じ手の強度のまま弱くから強くまで演奏するのだ。
バチの種類が変わるごとに=手の強度が変わるごとに音色が変わるのだ。
ここにショパンピアニズムの音色の多様さの秘密がある。
黒木ピアノ教室 YOU TUBE動画チャンネルより
手の強度による音色の変化