ショパンピアニズムが定着してくると作り出した響きが自分に多くのことを語りかけてくる。
曲の声をより聴こうとすると、その曲が最も美しく響くことを求めだす。
最も美しく響きだす瞬間。そこには自然さがある。
山や川を見て美しさを感じるのは全ての人に共通していると思う。
自然さとはそんな感覚である。
近・現代を除いては演奏から鉄の香りがしてはいけないのだ。
自然界の美しさをだすためには、自然の原理を学んでいかなければならない。
拍感や打鍵も同じである。重力を利用するのだ。
ショパンピアニズムが目指すところは、自然の美しさなのだ。