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人それぞれの音色

もう100人以上の生徒を指導してきたかと思う。

私のところにレッスンに来る方はそれぞれが違う悩みを持っている。
それらを一つ一つ解決していくのは生徒も私も根気のいる作業ではあるが、達成できた時の喜びはひとしおだ。

体の使い方も楽器の扱い方も私のやり方を指導していくので、最終的には同じ音色になっていくのかと疑問に思う人もいるが、答えは全く違う。

答えは全く”違った”、といった方が正しいかもしれない。

ほんのひと握りだが、
己の壁を破り、独自の音色をピアノから醸し出す生徒がいるのだ。

”同じ道を歩んでも、全く違う世界に辿り着いてしまう”

ロシアの黄金時代のピアニストは同じ教育の元であっても、それぞれがオリジナリティ溢れる音で音楽を作る。教師から生徒へ伝統の音を受け渡しても、教師とは全く違う音を醸し出す。

ロシア教育で感じていた疑問がようやく実感を持って理解できた。

以下は若き日のルガンスキーと師であるニコラーエワである。

そうやって自分の音を手にした人は強い。
手に入れた音で演奏するだけで、オリジナリティが生まれ芸術性は格段に高くなる。

私の指導目標の一つが、このオリジナリティを手に入れてもらうことである。
大きな目標ではあるが、生涯を通して自分だけの音を探して欲しいと思う。

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