ピアノはシーソー

私に十分な長さのテコと足場を与えてくれたら、この地球でも動かして見せよう

古代ギリシャの科学者アルキメデスの言葉です。

 

ホールを包み込むような音を出す時は、この言葉を思い出します。

 

ピアノの構造は以前と比べると複雑になりましたが、基本的にはシーソーの原理、つまりテコの原理で「ハンマー」が「ピアノ線」を打って音が発生します。

シーソーを思い出していただくと分かるのですが、自分がシーソーに座っていて反対側に自分より体重が重い人が乗ると一気に上まで持ち上げられると思います。重い人であれば重い人ほど、持ち上げられるスピードは速くなると思います。

これはピアノについても言えることで、「ピアノを弾く指」はなるべく重い方がいいのです。

重ければ少ない動作でもハンマーが素早く動きますので、指の運動量も少なくて済みます。

ですが指の重さには限界があります。指を上げ下げして弾くということは、指の重さだけでシーソーを動かしているようなもので、すごく大変なのです。

通常の指を上げ下げする弾き方ですと、使えても手首から指先までの重さです。

 

もしも、肩から指先までの重さを利用できたとしたらどうでしょうか。

 

これがショパンピアニズム、重力奏法の基本的な体の使い方です。

 

黒木洋平ピアノ教室 ショパンピアニズム モダンピアニズむ

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