音色が少ない

ピアノを弾く多くの方の悩みである「音色」

レッスンのたびに音色のことを先生に指摘され、自分には才能がないんだと悩んでいる方も多いかと思う。
しかし、音色というのは才能ではなく演奏法が間違っている場合がほとんどである。

なぜここまで明確に言えるかというと、ピアノという楽器は正しい知識を身につけ、正しい扱い方をすれば誰でも美しい音を出すことができ、その美しい音を重ねることでハーモニーとなり、ハーモニーの移り変わりが音色に繋がるからだ。

つまり、音色というのは自分から生み出すのではなくピアノが勝手に作ってくれるのだ。
自分から音色を作りに行っている段階では、音色は出てこない。
作曲者が考えたハーモニーの移り変わりの美しさは、誰にも邪魔されず何百年も存在しているのだ。
私達は、そのハーモニーを現代のピアノを使ってこの世界に再現させてあげるだけでいい。

音色の悩みがある人は、まず体の扱い方と楽器の扱い方を知らなければならない。
美しい1音にたどり着けたらなら、目の前に終わりのない道が開けるはずである。

1音と1音が重なりハーモニーになり、移り変わるハーモニーは人々に色を与える。

音色は、誰でも感じることができるのだ。

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